ハミングバードの音楽とギター備忘録

ソロギター(Fingerstyle Guitar)の練習帳と音楽日記。

NAOTO Birthday Live 2023 - Half a century - @ 梅田クラブクアトロ(2023/08/13 ライブレポート)

ヴァイオリニストNAOTOさんのお誕生日は8月15日。大阪でのバースデーライブは久々とのことだけど、最近NAOTOさんのライブに通い始めたので、当然初めて伺うライブ。Birthday Liveではいつも自分の好きな事をやる!と決めているそうで、今回はたぶん人生初となる、完全1人のソロステージと云う企画を考えられたとのこと。バンドも弦楽隊もピアノすらなく、全部ヴァイオリンだけでライブをするなんて、ちょっと想像つかなかった。でも地元と云うこともあり、チケットは即ソールドアウト。抽選外れてしまってしょげてたら、機材席を開放してくださり追加席をゲットすることができて超しあわせ。しかも後ろの方の席かと思いきや、とても観やすくて、音もバランスの良い場所で感激。ありがたいことしきり。

 

黒のTシャツに黒のパンツと云うカジュアルな格好で登場。1曲目は「パッヘルベルのカノン」。この演奏が、今日のライブがどんな感じで進むのか、象徴していたように思う。ルーパーを使ってフレーズが重なっては消えていく。1人で演奏するために、その場で録音・再生して行くスタイル。バンドがいなくてもヴァイオリンの音だけでライブが成立するのは、すごく楽しい! 目の前で見ていても、どうなってるんだろう?思わされる音楽にワクワク!でした。

後にラジオで、このカノンはルーパーでフレーズを重ねて行くことが肝心だから、間違うと延々とそのフレーズが再生されてしまうので、めっちゃビビる!と仰られてました。想像しただけで恐ろしい(笑)。

 

その後は反対に、機材を使わず、正真正銘ヴァイオリン1本だけで演奏できる曲、NAOTOさんの最新アルバム『Get over it』の中から「Like a gigue」と、初期の曲「Etude for Children No.2 "Peace"」。NAOTOさんらしい、タッピングの音がアクセントになって、6/8拍子のワルツが気持ちいい曲と、クラシックスタイルの優雅な曲。両方無伴奏でヴァイオリン音楽の醍醐味のよう。NAOTOさんのこう云う演奏、延々と聴いていられるな~…と思う。Etudeの方はそんなに頻繁には演奏されないのかな? でもとってもライブで聴いてみたい曲だったので、めっちゃ嬉しかった! 相当難しい曲のようです…。

 

お次はカバー曲のコーナー。こちらも機材使わずヴァイオリンだけだったと思います。BTSの「Butter」と福山雅治さんの「家族になろうよ」。こちらもアッパーな楽しい曲と沁みる曲の対比が素晴らしく、どんどん引き込まれました。

 

(※言い訳ですが、この辺りからセトリがちょっと微妙!汗。この日に限ってペンを忘れて出かけてしまい、メモできず、必死に覚えて帰ったのだけど、自分の脳ミソの限界を感じました・涙)

 

1つ前のアルバム『Polyvalent』にも入っている名アレンジ!TM Networkの「Get Wild」から、ピアソラの「リベルタンゴ」、そしてオリジナル曲で気怠い雰囲気の中でハネるグルーヴと複雑な音の重なりがお洒落な「Spamogettie」と続き、機材も使いつつ、それはそれはカッコ良く重厚な音楽に浸ることができる流れ。この辺りになると、だんだんヴァイオリン1本で演奏していると云うことを、意識しなくなって来て、ただただ音楽として楽しく気持ちいいばかり。それってほんとに凄い!

 

続いて待ってましたの、オリジナル曲のたたみかけへ!

いつどこで、どんなメンバーで聴いてもカッコいい「Explore~改」は、NAOTOさんの手にかかれば1人でも勿論カッコいい! みんなで合唱する楽しさを味わわせてくれる「Remenber」でほっこり温かい気持ちに。 そして私的に、この日一番痺れたのが「Get over it」~「Make a Change」への流れ。フュージョンライクな曲はバンドの音があってこその良さかと思いがちだけれど、1人でもこんなに素敵なんだと思い知り、BPM高めの攻めたロックチューンは、もう絶対、誰もこれを1人でヴァイオリン1本で演奏してるとは思わせないカッコ良さ。「Make a Change」…ほんまたまらんかった。涙出そうなほどカッコ良かった。ヤバ! 本編最後はある意味この曲を聴くとみんな落ち着きますw 大ヒットキラーチューン「HIRUKAZE」でキレイに納まりました☆

 

アンコールはポップな曲ももちろん大好きだけど、やっぱりこの味わいこそヴァイオリンの醍醐味かと感じる、美しい「Sanctuary」。会場中、じーん…と感動しつつ、オーラスはこれもNAOTOさんらしさの一面・ゆったりポップな「Si-So♪ Dance」で楽しい雰囲気でライブが幕を閉じました。

 

たぶん、全部1人で演奏するって、準備もとても大変とは思うけれど、とにかくこのスタイルのライブ、めっちゃ楽しいです!ぜったいまた観たい!!そして沢山の人に観て欲しい!!! 聴こえて来る音が全部NAOTOさんのヴァイオリンの音だけって、興味深いし、ファンとしてはめちゃくちゃ幸せな体験。音を浴びて浸って最高でした。お誕生日の方から、びっくりするような素晴らしいライブ音楽をプレゼントしてもらい、本当にこのライブを観られて良かったなぁ…と思った。

そしてこんなライブをやろうと思いつき、考えて実現させてしまうNAOTOさんが本当に凄いと思う。なんとカッコいいこと。

NAOTOさん、Half a centuryの50歳おめでとうございます。素敵なライブ、ありがとうございました。これからもずっと攻めた生き方でカッコ良くいてください☆


追伸:今回のBirthday Liveシリーズのオリジナルグッズとして、フェイスタオルとNATOTOさんのアクスタ!が販売。わたくし、このタイプのアクスタ、初めてです…ドキドキ。まだ使いこなせておりませんが、写真撮るときなど、どんどん入れ込んで行きたいと思います! タオルもめっちゃ綺麗な色のデザインで大好き~。意味もなく部屋に広げてます♪ もうちょっと買っとくんだったと後悔。通販してくださーい☆