ハミングバードの音楽とギター備忘録

ソロギター(Fingerstyle Guitar)の練習帳と音楽日記。

NAOTO 20th Anniversary " VIOLIN PARTY " @ 大阪・サンケイホールブリーゼ(2024/04/13 ライブレポート)

インスタの方につらつらと書いたライブの感想ではありますが、今回まったく文字数が足りず(笑)。以下ほぼ同じだけれど、ま、ここを読んでる人あまりいないと思うし、一応転載して加筆しとこう…と、自己満足&自分の備忘録レポです。

 

先週の東京に続いて、NAOTOさんの地元・大阪での20周年キックオフライブ。東京でのこれぞNAOTOさん!な内容のバンドスタイルライブとは違い、クラシック以外のヴァイオリニストを7人招いて“VIOLIN PARTY”と題しての、前代未聞な企画。観る前からすっごく楽しみにしていて、でも全然想像つかなかったのだけど、もぉう本当に凄すぎました。最高の音楽体験でした。クラシック以外…とは言っても、5組とも全く個性が違うので、色んな音楽を聴けたと云う満足感がハンパなかった。楽器はバイオリンでも、ほんの少しの弾き方の違いでこんなにも音色が変わり、そしてもちろん、オリジナル曲ともなると、楽器がどうとかの話しではく特色が出る。

まず1曲目から8人バイオリニストが並んでのTwin Dragon。なんと云う音圧。なんと云うカッコ良さ。もうこれで、お客さん全員ノックアウトです。ユニゾンで弾いたり、ハモったり、それぞれのアドリブソロもあり、鳥肌級の凄さでした。

一旦みなさん捌けて、ここからはゲストを1組みずつステージに呼んでの時間。それぞれ3曲ずつ演奏で、①オリジナル曲 ②オリジナル曲をNAOTOさんと一緒に ③NAOTOさんの曲を一緒に …と云う順番。

 

トップバッターはTSUKEMEN。
初めて聴いたけれど、流石キャリアが長いだけあって、お客さんを楽しませる自分達のステージが完成されてる感じがした。生ピアノとバイオリンの音の良さを活かして、のびやかに聴かせる音楽をされてるよう。バイオリンのお二人は弾くのとっても楽しそう。オリジナル曲「蝉時雨」は、冒頭、セミの声やウグイスの鳴き声などをヴァイオリンで模倣して、みなさんから笑いを取りつつ、曲が始まると軽快で和風テイストのポップな音楽。この、楽器で何かの音を模倣するの…。つい某ギタリスト・Oしおさんを思い出しました(笑)。 NAOTOさんを迎えての「虹を見上げて」も、とても聴き心地の良い、ゆったりしたポップスで、バイオリンの音の重なりがふんわり広がって、トリプルバイオリンが素敵でした。追っかけっ子するようなメロディーと、SUGURUさんの優しいピアノが明るくていいなぁ。 そしてなんと言っても大大大好きなNAOTOさんの「Blue ‘G’」がついにライブで聴けて大感激。もうドキドキしちゃって大変だし、この曲大好き!を通り越して、NAOTOさん大好き!の想いが溢れちゃいました。また更に好きを再確認した時間でした。いやん。1組目から困るー。あ、TSUKEMENのお三方も勿論素晴らしかったです。この曲は3人からのリクエストだったそうで、グッジョブでした☆
tsukemen-music.com


2組目は牧山純子さん。
オリジナル曲「風」は弾き終わった後に息切れするほどの激しさ。牧山さん、弾く時にかなり身体で表現されていて、なんか体幹すごそうです。欧州のワインになる葡萄畑の風景を表現されているそうで、葉の裏に付く、悪さをする毛虫を服飛ばしてくれる恵みの風だそうです。独特の世界観で、牧山さんの想いがそのまま表現されてるのがいいな、と思いました。お綺麗な方だし、パフォーマンスとしてもとっても華やか。ジャズバイオリンとのことだけど、音楽的にはだいぶクラシック寄りのような感じがしました。私の比較対象は寺井尚子さんくらいしか分らないのだけど。 NAOTOさんを迎えての「モルダウ」は、ラジオの月イチな音でも紹介されていたけど、原曲の感じとジャズっぽいアレンジを行ったり来たりする、面白い曲。お二人での演奏で厚みが出て素敵だったけど、何気に自分的には、あの有名な主旋律をNAOTOさんが弾いてることがツボでした。モルダウ弾くNAOTOさん…なかなか聴けないような気がするのだけど? 「Get over it」のソロバトルもめっちゃカッコ良かったけど、お二人で揺れながらメロディーを弾いてるツーショットがカッコ良かったです。

www.junkomakiyama.com

 

3組目がsources。
NAOTOさんのお弟子さんで、スタッフとして付かれてたこともあるそうで、MCでのなかなかのイジりっぷりが楽しかった。攻める鬼NAOTOにビビる弟子の図(笑)。もちろん冗談だとは思うけれどめっちゃ面白かった。そしてNAOTOスピリットをしっかりと受け継いだ、個性的なロックで激しく、ショー的な舞台は流石でした。バイオリンを弾きながら“魅せる”と云うことを、すごく考えてるんだろうなと思います。音も、バンドに合うように工夫されているような感じでした。 「鍔迫」はYouTubeでも観ていたけれど、バイオリンの弓を刀に見立てて、時代劇の殺陣のような動きがカッコいい。シンセの効果音なども使って、雰囲気たっぷり。女性ファンはきゃ~だろうなぁ♪ NAOTOさんを迎えての「JOY!JOY!JOY!」はアップテンポでファンキーな曲、めっちゃ楽しかった~!3人でくるん♪って回るシーンとかも可愛くて、ノリノリになるなぁ。そして野津永さんのピアノもカッコ良かった。 NAOTOさんの曲は意外にも「SHARE!」で、もっとゴリゴリなロック曲で来るかと思っていたのでだけど、この曲も大好きなので聴けて嬉しかった。オーボエのパートも、バイオリンで弾いていて、これもいいなぁって思った。キラキラした楽しい曲☆

sourcesbox.jp

 

4組目がmaikoさん。

とにかくオリジナル曲がとっても素敵。あの松本圭司さんに、NAOTOさんにスタイルが一番近いバイオリニストと言われているそうで、音楽的なアティテュードのことなのかな?と思う。魅せるステージと云うより聴かせる音楽で、バイオリンの音ものびやかで綺麗でした。 オリジナル曲「月影」は日本的な雰囲気がありつつも、メロディーの上がり下がりが思いがけないところに飛んだり、嗚呼…めっちゃ好み…とうっとり聴いてました。どこかスリリングで息を飲むような緊張感もあって、バイオリンの音にとっても合ってる曲だなぁと思いました。 NAOTOさんを迎えての「夏月」はもっとゆったりと穏やかなバラードで、めっちゃ胸キュンでした。 「strings shower」も大好きな曲なので嬉しくて、この時の小山さんのベース最高でした。1月にカルテットで聴いたけれど、バイオリン2本とバンドサウンドでもとってもハーモニーが綺麗で良かったです。

maikoさんは、たぶん沢山ライブをされている人なのではないかな?と思いますが、鍵盤の人とかバンドメンバー次第で、色んな雰囲気に変わるのだろうなぁと想像します。圭司さんともご一緒されてるの聴いてみたいけれど、少し前に、ジャズボーカルのShihoさんのliveに行った時もmaikoさんのお名前が出て、伊藤志宏さんとも一緒にされてるようなので、聴いてみたいです。

www.jvmaiko.com

 

5組目が大谷舞さん。
まだ彼女が大学生の頃に、Twitterに動画をアップしてたのがあまりに凄くて、NAOTOさんが声をかけたところからの師弟関係だそう。確かにちょっと、桁違いのテクニックと表現力のように感じた。音の説得力も安定感もハンパなく、聴いてると全く別の世界に連れて行かれかのよう。本当に素晴らしいアーティストさんで、NAOTOさんじゃなくても先が楽しみって思ってしまいます。広いホールで無伴奏で即興を弾いてる姿が、めっちゃしっくり来ていて、彼女のソロライブとか是非聴きたいと思った。 NAOTOさんを迎えては、まだこれからリリースされると云う配信曲「ZERO」を初披露。これで世界デビューされるのですね。独特の浮遊感がある曲で、バイオリン2本でこんな広がりのある音楽が作れるんだなぁ…と聴き入りました。舞さんもスゴイけれど、どんなアーティストの音楽にも、自分の色を持ったままスッと入って行けるNAOTOさんがスゴイです。 「Explore 改」が、元々はお二人で演奏していたExploreと云う曲だったと、初めて知りました。そこからバンド仕様にアレンジしての「改」だと。バイオリンのG線の低い音。カッコイイなぁ~。

 

Tweets by maiohtanifiddle twitter.com

 

その後はNAOTOさんコーナーで、盛り上がり必至、大ヒット・キラーチューンの3曲。「Remember」の会場で歌うコーラスパートはこの日は三分割。自分はメロディーの3度上のハモリパートでした。「Asian Dream」はみんなで20周年記念グッズのお扇子を振ってめちゃ楽しい! そして最後の曲「HIRUKAZE」は、また冒頭と同様の全員集合。再びの鳥肌。ほんと素晴らしい音圧でした。そしてまたも会場を練り歩いてくださり、近くで見るNAOTOさんのカッコいいこと。いいなぁ…嬉しい時間でした。
アンコールはまさかの全員で「情熱大陸」! バイオリン曲のド定番でも、プロのバイオリニストにとっては、なかなか人前で弾く機会がない曲だそうです。だから選んだそうです(笑)。 そしてオーラスは今日も「Si-So♪Dance」。またまた綺麗なブリッジが見れて嬉しかったし、この曲のそれぞれのアドリブソロも本当に聴き応えがありました。

www.naoto-poper.com

 

そしてずっと通してバンドメンバーとして弾いていた、ドラムの斎藤たかしさんと、ベースの小山尚希さんのプレイも最高でした。超上手いし安定してるのは言わずもがな、2人とも出るとこは出る存在感。低音好きとしてはたまらなかったです。グルーヴ最高!の一言に尽きます。流石NAOTOバンド。鍵盤を担当されていたsoucesの野津さんも、綺麗に音をまとていて、どのアーティストの時も凄く聴きやすかったです。

 

こう云うライブ。また25周年とか30周年でやって欲しい。何なら年1くらいでも!(笑)。NAOTOさんが大変すぎるかな? ファン友さんも仰っていたけれど、例えば5組じゃなくても、2組だけ呼ぶシリーズとかなら、定期開催していただけそうな??
大満足だったけど3時間アッと云う間にも感じ、もっと聴きたかったな~とも思いました。
企画して形にして最高のステージを見せてくださったNAOTOさんに大感謝!ほんと大好きです!! ずっと前から知ってはいるけれど、NAOTOさんのliveにガッツリ通うようになってはまだ1年くらい。長く精力的な活動を続けていらっしゃるNAOTOさんの20周年イヤーの始まりに立ち合えて、幸運でした。きっとまだまだこれから進化されるんだろうなぁ…と、どんな景色を見せて頂けるのか楽しみです♪
NAOTOさん、20周年おめでとうございます!!!!
記念イヤーはまだまだ始まったばかり。これからがめっちゃ楽しみ~♪