ハミングバードのギター練習帳

ソロギター(Fingerstyle Guitar)に、どハマり中。練習帳と音楽日記。

NAOTO × 鳥山雄司 『live authentic vol.1』 @クラブ月世界(2022/12/29 ライブレポート)

2022年の歳の瀬も押し迫って、超豪華なインストゥルメンタル音楽の企画。ヴァイオリニストNAOTOさんと、ギタリスト鳥山雄司さんの、豪華なバンドを従えてのライブ。いやぁ~~~~凄かった!迫力がもの凄いのです!! ただ音が大きいとかそう云うことではなく、ドラム・ベース・キーボードと云うバンドと、お二人の音それぞれが確立されて個性があるのに、ひと纏まりになってこちらに伝わってくる迫力。音楽に浸っていると云うよりは、包まれて持って行かれるような感覚で、圧倒され過ぎて、ほぼずっと放心状態やった(笑)

 

お二人ご自身も仰っていたけれど、アップテンポな曲も、バラードもめちゃくちゃ弾きまくってはるのが、今回の特長やと。確かな超絶テクニックで密度濃く音が押し寄せて来るので、もの凄く緻密に音楽が作り上げられているのだけど、凡人には付いて行けず、今いったい何が起こっているのだろう…と呆然となると云う。

 

国内のアーティストに疎いので、NAOTOさん以外、初めて聴かせて頂く方ばかりやったけど、ドラムの川口千里さん、めっちゃ有名な方なのね!どうりで、若いのに無茶苦茶凄かったぁ~~~!元々、女子に弱いので(笑)、もぉう彼女に目も耳も釘付けでした。容赦ないと言いたくなるようなドラミング。長い髪のポニーテールが演奏中に踊ってカッコイイ☆いやぁ、ええもん聴きかせてもらいましたわぁ。
ベースの川崎鉄平さんは、きっとどんなジャンル、どんなアーティストとでも上手く合わせられる、柔軟性の高い方なのかなと云う印象。でも個性がないわけじゃなく、もの凄いタイミングの良さでベースが動くので、それがあってこそ、緻密な演奏している前のお二人の音が際立って聴こえるような気がした。
キーボードの松本圭司さんは、多分ピアノがめっちゃ上手いであろう表現力を感じて、凄く色彩豊かな音なのだけど、他の楽器の邪魔にはならない融けるような色合いで、美しく気持ちのいい音が、曲の土台を作っていたように思う。

 

鳥山雄司さんは、ギタープレイよりむしろ、誰もが曲を耳にしたことがある、コンポーザーとして優れている方と云う印象。NAOTOさん同様、実際色んな場所で流れる音楽に携われているお話しもあり、だからか、ギターに関しては、押しつけがましい感じが一切ない。バンドで花形のギターヒーローって、どうしても我を強く感じることがあるし、それがカッコイイことが多いけど、鳥山さんは曲の中でどう引き立つか考えて表現されているギターのように感じた。だから他の音とのバランスももちろん凄く考え抜かれているのだと思う。下手したら、NAOTOさんのヴァイオリンとケンカしちゃいそうやけど、全くそんな事なく、むしろNAOTOさんが一番引き立ってたと思う。

 

そうNAOTOさんのヴァイオリンの音はとにかく、輪郭がはっきりしていて、エッジが効いている。時々打楽器のようなアタックを感じたり、音の最初の入り方が尖っていて、印象に残って、何度もハッとさせられる音。音程がもの凄く安定していると云うのも、ヴァイオリの音としては他に替えがたい演奏される方だなぁと思う。メロディーを弾く時は勿論、バッキングに回った時も、凄く印象に残る音が伝わってくる。カッコイイなぁ~とつくづく感心する。

 

セットリストは掲示されてたので、下記写真をご参考ください。

1曲目の鳥山さんの「Counter Attack」と、アンコール最後のNAOTOさんの「TWIN DRAGON」は特に秀逸なバンドアレンジで、ノックアウトされた。他にも千里さんのオリジナル曲「Longing Skyline」は曲の展開も面白く、でもどこか可憐な感じもする華やかさがあって、プログレッシブだけど楽しく聴きやすかった。それに輪をかけてプログレなのが、松本さんのオリジナル曲「Stratosphere」。途中でリズムが変拍子になって、なんだっけ…?9拍子?? ノリの良い曲なので最初みんな手拍子するのだけど、そのBパートになるとみんな手拍子やめちゃう、って笑ってはりました。いや、そんなんノラれへんやん(笑)

NAOTOさんの「Sanctuary」はいつどこで何度聴いてもうっとりする…。凛とした感じが素敵です。

 

そうそう、NAOTOさんと鳥山さんのMCもめっちゃおもろくて、様々な楽曲制作やアレンジに携わられてるお二人ならでは、ボツになった曲の悲しいトークで共感し合うとか、涙と笑いを誘いますw

今回vol.1と題されているので、ぜひvol.2を期待してる!また聴きたい!!


そう言えば、会場であるクラブ月世界は、地元ながら初めて行った場所。元キャバレーの独特な雰囲気があるライブハウスで、とても素敵でした。ステージに対して客席が半円形をしているので、音が回ると云うか、響き方が独特のように感じた。今回みたいな、いい音で迫力がある音楽にはピッタリやと思いました☆