ハミングバードの音楽とギター備忘録

ソロギター(Fingerstyle Guitar)の練習帳と音楽日記。

DEPAPEPE『ほろり二人旅2022』 @大阪・umeda TRAD(2022/10/16 ライブレポート)

こちらもすっかり書くのが遅くなってしまったけど、色褪せない素敵なライブの記憶。手元のメモを読み返さなくても、印象に残ってる場面が幾つも思い出され、何よりもとても幸せな気分が甦ってくる。ほんまに、温かくて、ほんわか嬉しい良いライブやった。

8月6日の静岡をスタートに、3ヶ月近くかけて全国20ヶ所を回るツアー。この日が千秋楽。私はコロナ禍になってからDEPAPEPEを聴くようになったけど、以前はもっと大規模なツアーをしてはったんよねぇ…。でも、それだけの実力を、小さめのライブハウスで二人だけで廻ると云うことに費やして、これはもう観客側としては音楽に浸る幸せ以上の何ものでもない。とっても贅沢。そして、アコースティックギター好きとして、バンド編成ではない二人だけの音を堪能できるのはまたとないチャンス。良いタイミングでこのツアーに参加できてラッキーだった。

 

ツアー初盤の8月25日には、DEPAPEPEの聖地やし、地元やしと云うことで神戸・チキンジョージでのライブも観に行った。もちろん凄く良かったし、今回と曲目は同じでも、すごくアグレッシブな印象が残った。そう、熱かったのです。神戸の時は途中、一度だけ機材のトラブル?で、完全生音になった瞬間があり、それこそめっちゃ贅沢の極み。嬉しかったな~。DEPAPEPEの完全生音ライブとか聴いてみたいと思うほど、心地よかった。二人の音楽に合うと思う。

千秋楽のこの日は、良い意味で力が抜けていて余裕が感じられた。それが大阪のお客さんの雰囲気と相俟って、なんともリラックスしたほっこりムードの会場。お客さん全員、DEPAPEPEの親戚くらいの気持ちやったんちゃうかなぁ(笑)
曲順の流れも、MCも過不足なく笑わせていただき、三浦先生の恐竜解説はもう立て板に水! 羽毛恐竜って言葉知らなかったけど、今の常識みたい…? 三浦くんがライブの旅にSNSでアップしてた「告知ダイナソー」なる手描きの恐竜がめっちゃ可愛くて♪ぜひグッズ作って欲しい! カレンダーとか手帳とかアクリルキーホルダーとか欲しい(笑)

あ、しまった。音楽の話しからズレてしまった(笑)

 

曲順は、色々感想を言えるほどDEPAPEPEに詳しくないし、以前のことも知らないけれど、最初から最後までアッと云う間に感じるほど自然な流れなのに、色んな曲調を楽しめてすごく充実感があった。ほんと、バラードからポップス、ロックやフュージョンまで、色んなジャンルの曲がレパートリーで、そのどれもが聴きやすくてキャッチーって凄いことだと思う。メロディーメーカーとしてのセンスと、二人で構築して行くアレンジ力と、20年近くずっとやって来たことを2時間で一つの作品として観せてもらえる幸せ。

オープニングはイントロのアルペジオが印象的な「星の数だけ願いは届く」。DEPAPEPEらしい優しい雰囲気のポップス。思わずメロディー歌ってしまうわぁ(笑)

ほっこりした後、「T.M.G.」「FLOW」とライブらしい勢いのある曲が続いて、既に会場みんなノリノリでございます~♪

「Letter from the forest」は好きな曲!MCで、この曲は二人が別々のリズムを弾いてると云う解説があって、それぞれ弾いてくれての実演もあり、興味深い。三浦くんが、みんながノリ難いのと違うか最初は心配だったそうだけど、心配ご無用…めっちゃユラユラと気持ち良くノレる曲。

続いて「恋水」は徳岡さんがライブでやりたかった曲とのこと。これも部分転調したりと複雑な展開だけど、それがアクセントになって印象深いポップチューン。メロディーの音を、ギターのフレットのどのポジションで弾くか?と云う拘り話しも聞けて、こう云うの楽しいなぁ…。「Light of Hope」のちょっと胸キュンなサビもライブで聴くと余計に胸キュン。「ひと夏の恋」の前には三浦くんの曲への爆笑?!コメントがあり、2回目聞いてもおもろかった(笑)
変わって「Guilty」へのコメントは、コロナ禍にアルバムを出したことで、このリードトラックがなかなかライブで出来なかったことへの残念さが語られ、やっと皆に聴いてもらえて嬉しい…と、これぞ”ほろり“なMC。

余韻が残るスケールの大きな曲の後に、またまた楽しいMCではスペシャルゲストの発表!はい、メトロノームさんの登場! カチカチ聴きながらの「soda」はなんとも言えず可愛らしい。何故か私はこの曲を聴くと、John Mayerを思い出すんだけど、なんでかな…。曲の終わりにはキレイにタイミング良くメトロノームさんを止める必要があり、それは徳岡さんのお役目。この日は見事に止めてくれました!ブラボー。
その後は各会場で日替わりでリクエストを募って決めるカバー曲のコーナー。ナイショらしいけど(笑)、この日は千秋楽と云うこともあり、2曲の大盤振る舞い。ビートルズからカーペンターズと云う贅沢なメドレーが聴けて嬉しかった。

次は新曲…と言っても、もう1年近く前になるんやなぁ…の「琥珀星」。そして大好きな「War Cry」!この流れになると、どうしてもDEPAPEKOを思い出してしまうけど、KOさんがいなくても、バンドがなくても、二人ギターで充分楽しく美しい☆
「SUMMER PARADE」は心の歌声がついつい漏れちゃうやつ。楽しいなぁ~。からの「KATANA」~「Quarrel」の流れはめっちゃ熱い!三浦くんのソロもかっこいい!聴いてるだけでも汗が出ますわ。

本編ラストはこれしかない「ONE」。DEPAPEPEの音楽を聴ける幸せを噛みしめる曲は、もちろんみんなで(心の声で)大合唱!ハッピー☆

再度出て来てくれてのアンコールは、最後の最後に「START」。ライブは終わっても、また次の時間への始まりを後押ししてくれるよう…。やっぱりハッピー☆☆

 

ライブが終ってからふと、温かく心地良い余韻に浸りながら、自分と歳の近い二人の音楽を、これから10年…20年…と、ずっと一緒に変化しながら聴いて行けることに想いを馳せて、すごく嬉しい気持ちになった。二人もどんどん変わって、自分も変わって行って、でも変わらないことも沢山あって、なんかただのファンだけど、アーティストと共に時間を歩めるって、幸せなことやなぁ…と思った。

DEPAPEPEさん、素敵な音楽、温かい時間をありがとう!!!これからも楽しみ☆

そしてこの後、年の終わりにDEPAPEKOを2回観られるのが超楽しみ~!きゃ~♪

▽おまけ▽徳岡さんのツアーの相棒「ふじお」