ハミングバードの音楽とギター備忘録

ソロギター(Fingerstyle Guitar)の練習帳と音楽日記。

DEPAPEKO @名古屋・新栄CLOVER House(2023/01/15 ライブレポート)

自分にとって2023年最初のライブ初め。1月も半分過ぎて、ここまでに幾つか行きたいライブもあったけど、タイミングが合わずの今回。でも、ライブ初めがDEPAPEKOでやっぱり嬉しい。大好物と大好物がセットで食べられる感じ?(笑)

 

今回の会場はこの1月からライブハウスとしてオープンした、CLOVER House。去年から稼働していたようやけど、この度正式に…と云うことのよう。食堂として志那そばが名物だったり、月に二回は子ども食堂として開放されていていたり、大人も子どもも繋がって居場所ができるような、そんな温かい場所を目指されているとのこと。企画は名古屋のイベント会社、サンデーフォークプロモーションの方だそうで、店内もDIYで手作りされたとか。MCでも色々なお話しが出ていたけれど、お手洗いとか凝っていて楽しかった(笑)。

ライブハウスとしても、椅子を入れて80人くらいのスペースかな?凄く観やすい・聴きやすい良い広さだなぁと思った。今回は後ろの方で観たけれど、ステージまでの距離もめっちゃ近いし、音の大きさも、大きすぎず丁度良くて気持ち良かった。肉声やアコースティックギターの生音でも、充分後ろまで届くと思う。そんな場所でDEPAPEKOって、めっっっっちゃ贅沢やと思うわ~♪ 実際、押尾ファンの先輩の中でも、ファンクラブの抽選が外れてしまった方がいて、他にもこんな昨今だし、色々来たくても来れない人が多かったと思う。観られる幸せを噛みしめながらの参加でした。


さてライブは、ほぼ定刻にDEPAPEKOのテーマSEが流れる中、会場後方から花道を通ってお三方がステージへ。思わずデ・パ・ペ・コ~♪と歌ってしまう。既に会場もステージもほんわか和やかな雰囲気。そこが流石です(笑)

1曲目は、冒頭の押尾さんのヴォコーダーのTOKIO♪を再現したベースラインが印象的な「TECHNOPOLIS」でスタート。折しも当日の朝に訃報が流れ、曲順の変更があったのかどうかは分からないけど、この秀逸なアレンジは1曲目に相応しく、早速3人ギターの楽しさを味わわせて貰えて気分も上がる。

ご挨拶とMCがあり、既にクスクスなぜか皆笑ってると云う空気感の中、恋に纏わる3曲を続けて「恋」、「ラブ・ストーリーは突然に」・「恋するフォーチュンクッキー」で、DEPAPEKOのPICK POPワールド全開!楽しいし、「ラブ・ストーリーは…」なんて徳岡さんのイーボウ含めほんとに美しいアレンジ。

次のMCがかなりの大爆笑!もう誰がボケてて誰がツッコミかわからん、わちゃわちゃ振りで、何なら今回、意外に三浦くんが一番しっかりしてたかも?!押尾パイセンの自由振りが甚だしくて、お腹痛いくらい笑ったわ~。押尾さん、知らん人に雰囲気だけで勝手に名前付けるの上手いw

「GOLD RUSH」はソロバージョンより3人になると明るい印象でバンド感が出るのが楽しい。ソロパートを回したりするのもすっごい聴き応えあり。アドリブに個性が出る~。ちょっと迷走したりも面白い(笑)

またのMCで爆笑が収集つかなくなり、次の「For You」…めっちゃ沁みる曲やのに、なんか笑いの余韻で曲の空気感も微妙になる。聴き手側の問題かいな?!

もうほぼ一曲ごとに喋るので、その度に腹筋が痛い。「Together!!!」はダイナミックに、「琥珀星」はゴージャスに、ソロ曲が3人になると凄く聴き応えが増す。

「チョコレートディスコ」は三浦くんパートがずっと同じリフの繰り返しで大変やけど、こんなん正確にできるの、三浦くんだけです!何回聴いても凄い再現度のアレンジ☆

「START」でみんな一緒に手を振って、「SNAPPY!」でみんな一緒に手を叩いて、「ONE」でみんな一緒に歌って、楽しく極上の気分で本編終了。

アンコールは贅沢に2曲。押尾さんのニューアルバムにも収録された、本家QUEENも再現できない「Bohemian Rhapsody」をギター3本で完全再現した妙技と、どんな時もみんなの背中を押してくれる「翼」で、綺麗に打ち上がりました。ほんとに幸せで楽しい心にしてくれるDEPAPEKO。ハッピー・メイカーですな。

いやぁ…いい空間でのいいライブやった。ほんま、DEPAPEKO大好き。今年はもっといっぱい観たいし、新しい2nd.アルバムも出して、是非ツアーとか回って欲しいなぁ。

 

今回はこじんまりした会場で、スピーカーもそれほど大型ではなかったので、変に会場に音がこだましたりせず、飾りっ気のないアコースティックギターの音が堪能できた。だからいつもより余計に、3人のギターの特長の違いが感じられたように思う。なんと言うか、紙に線を描いた時に、ペンや筆で違いが出るように、音の描くの線が全く違うみたいな感じ。

三浦くんは輪郭がそれほどハッキリしていないけど、太い芯があるからドンッとこちらに伝わって来る。ソロよりも、他の二人と重なることで、かえって個性が際立つような感じがするのは、三浦くんの個性なんかな…と。徳岡さんは漫画描く時のつけペンのように、ハッキリと、でも滑らかに、自由に曲線を描く感じが気持ちいい。「シュプール」は名曲やけど、雪の上と云うより、フィギュアスケーターが氷上を滑った跡のように、音が聴き手の印象に残るギターやなぁ…と思う。押尾さんは、線と云うより面と云うか、背景やな…と感じる。その曲の雰囲気を決めてしまう背景であり、もしかしたらキャンバスかもしれず、一番最後に付け加えられる装飾のようでもあって。DEPAPEPEは二人だけでも、バンドと一緒に演奏しても成立するけど、DEPAPEKOは押尾さんのギターがないとあり得ないなぁ…と、そんな事を思って、惚れ直して帰ってきたのであります。うふ♪ そしてやっぱり3人がいい!DEPAPEKO大好き!

 

最後に今回の会場がこども食堂を開催していることについて、ちょっとCLOVER Houseさんのブログを下に貼っておきます。企画されている想いも素敵だと思うけど、こう云う場があることや、必要とされていることを知るのが大事やと思うし、継続して行くには経費もかかって、皆のコンスタントなサポートが必要。度々思い出せる機会があるといいなぁと思う。
ここの温かくて美味しい食事で育った子どもが、このライブハウスで演奏するようになる…なんて、めっちゃええ話しやなぁ!と妄想しつつ♪

shinsakae1kodomo.therestaurant.jp

◆ライブハウスについてはこちら↓

cloverhouse.shopinfo.jp