ハミングバードの音楽とギター備忘録

ソロギター(Fingerstyle Guitar)の練習帳と音楽日記。

Sugar & Spice 1st LIVE TOUR 2023@梅田・Soap opera classics(2023/05/21 ライブレポート)

ヴァイオリニストのNAOTOさん、ギタリストの石成正人さん、ピアニストの松本圭司さんが組んだバンド、Sugar & Spice。大阪初ライブにして、岡山→東京→大阪のツアー千穐楽。

5月10日に1st.アルバム『Sugar & Spice』が発売になってから、聴き込む時間があったので期待も大きかった。でもそれよりずっと楽しくて、音の世界にど~~~っぷり浸って帰って来ることができた。


お三方それぞれ、ソロやサポート、楽曲提供や編曲などでご活躍の方ばかり。私はNAOTOさんも松本圭司さんも最近聴かせて頂くようになったばかりだし、石成正人さんに至っては、初めまして。みなさま元々長いお付き合いとのこと、お互いのことがよく分かるからこそ、一緒にスタジオに入らなくても作品が作れると云う、コロナ禍での経験をふまえ、アルバム一枚、会わずに作っちゃったとか。そんなこと、絶対に感じさせないクオリティとバンド感あるまとまり。凄い~。

聴いてるととにかく明るくて楽しい気持ちになるので、ほんまに毎日聴いてます。トリオ編成でそれぞれの楽器がソロパートを演奏したり、重なったりして展開して行く楽曲の構成も楽しい。お互いの聴かせどころがよく分かった上での、アレンジの秀逸さ。そしてやっぱりNAOTOさんのヴァイオリンの音の力と表現力が、音楽を引っ張っているから聴きやすいのやなぁ~としみじみ思う。心地いい。

その楽しさと心地よさそのままに、ライブの熱さが加わると最高の時間になる。

 

セットリストはアルバムの曲順通り。ラジオでもお喋りされていたけど、元々NAOTOさんがライブを意識して考えたとのこと、なるほどの流れで物凄く気持ちのいい流れ。そして、普段あまり経験はないけれど、アルバムの通りって、なんか安心感があっていいなぁと思った。

でも間に入るMCが想像以上の大爆笑で、NAOTOさんってこんなに笑わせてくれる人やったのね~!と。圭司さんは淡々とされてるけど、持論?と云うか自分の思ってることをお喋りされる感じが楽しく、ほんまにええ事も言ってはって、しみじみ考えさせられたりもした。石成さんは飄々とされているけれど、なんか優しさ溢れ出てました。
そして3回目にして3回とも思ってるけど、圭司さんってめっちゃええ声されてる。

 

そんなバンド名やアルバムタイトルを付ける経緯や、電子機器で譜面を見ながら演奏することのメリット・デメリットについてや経験談、マヨネーズや辛い物について等、終始MCで笑わせて頂きつつ、演奏の方は誰が言ったか正に ❝ 神々の遊び ❞ クラス。
ここは普通にメロディー聴きたいな~って云うところは、シンプルに聴かせて頂けるし、ソロの応酬で丁々発止やり合うところは、遠慮なく個性が出るプレイをぶつける、その裁量が長く付き合っていらっしゃる、お三方ならではの自然な形なのかもなぁ…と感じられた。
誰とでもセッションができるミュージシャンって、自然に相手や周りのことを想って、自分のやるべきことを判断できる、気持ちの柔らかい方が多いのかな?と感じる。Sugar & Spiceの音楽空間も、基本的に優しい感じがするなぁ…と、私の勝手な感想です。

 

1曲目「Sugar & Spcice」は出だしの一音目からハッとして気分の上がる楽しい曲。会場のグランドピアノはとても迫力のある音で、Aメロで圭司さんのピアノパートが演奏されると、嗚呼、ライブに来たな~と云う実感が嬉しかった。「Happiness」は疾走感あるナンバーで、会場のノリも加速するよう。「Lift Me UP!」はハネた感じが気持ち良いけど、Bメロでマイナーに転調しからのサビの楽しい感じが気持ち良い。「Morning Steps」は個人的にむっちゃ好きな曲なので、ライブで聴けて凄く嬉しくて、やっぱりめっちゃ楽しくて気持ち良かった。ヴァイオリン気持ちいい~。

そして来ましたバラードの「aqua celeste」。ゆったりと優しいピアノの音から始まって、穏やかなギターの音が重なり、サビになって初めて歌い始めるヴァイオリン。この曲展開はNAOTOさんのバラードの中でも初めてとのこと。確かに、キタ――(゚∀゚)――!!ってなる仕掛けです(笑)。色んな意味でたまらんうっとりなりましたが、胸で大切にしまって、あまり言葉にしたくないので黙っておきます。

 

この後の後半、「薫風に誘われて」以降の曲のソロパートが、アルバムとは違うアプローチが多かったように感じたの、私の受け取り方かもしれないけれど、ライブならではな新鮮さでとても楽しかった。
「Phantom in Mumbai」なんかめっちゃ長尺になってたけど、中盤のインドカオスな3人弾きまくりのパートも含め、ふっと穏やかなフレーズに戻ったりとのギャップもあり、超カッコ良かった。聴かせて頂くの楽しみにしていた曲だけど、想像以上でした! 石成さんのギターは、変則か?ダウンか?のチューニングだったようで、シタールっぽいの素敵☆ 圭司さんから「インドヴァイオリンで」と指示があり、NAOTOさんが4時間勉強して2時間で練習とレコーディングしたと云うエピソードも。流石プロ!

みんなで手を振れるように、NAOTOさんが弾きながらリズムの取り方を扇動してくれる「WAY HOT」は、メロディー弾きながらだとアクセントの関係で難しいそう。練習して来て下さるなんて感激! お蔭様でみんなで気持ち良く揺れることが出来ました。

本編最後は「Sunset Cruise」。この曲も海の上を軽快に滑る船を思わせる、気持ちの良いナンバー。特にギターのパートが好きなので、ライブでも堪能できて嬉しかった。とっても楽しい曲なんだけど、ああ、もうこのライブが終っちゃうんだなぁ…と、なんだか残念でした。

 

アルバムで最後の曲「Karin」は、アンコールとしての演奏。石成さんがこれまで色々なところで弾いてきた曲を、NAOTOさんのお願いでアルバムに入れることになったそう。優しくて温かい曲。なんかよくわからないけれど、しみじみ沁みて涙が出ました。幸せでほっこりして、楽しくて嬉しくて、優しい気持ちでライブが終った。

きっとその時々でソロとかも違うだろうから、また何度でもライブが観たいな~と思った。

 

今回はフラットなライブハウスだったので、座っている場所から石成さんが弾いてるとこが全く見えなかったのだけが、ちょっと残念やったなぁ。優しいだけじゃなくて、すごくハッキリした弦の音が聴こえて来て、どんなピッキングしてるのか、めっちゃ気になった。
圭司さんがソロ弾いてる時の、世界に入っちゃってる感じがカッコ良く、NAOTOさんは流麗な音と相俟って眺めていてもうっとり美しいです。今回、見惚れて手拍子がズレる…と云う体験をし、自分で「うわ~~」ってめっちゃ恥ずかしくなったことを告白しておきます…。ひゃー。

会場のSoap Opera Classicsさんは、お洒落で雰囲気がよく、音も迫力があった。グランドピアノとヴァイオリンは多分、マイクを通ってない生の音も沢山耳に届いていたのではないかなぁ?と云う近さで、すごく贅沢な感じがした。
でも、なんかお三方の発する音のエネルギーが凄いので、もっと大きなところで聴きたいな~と思ったのも正直なところ。やっぱりBillboardLiveとか。でも、いずみホールなんかも意外にいいと思うのやけど。うふふ!

 

Sugar & Spiceさん、素晴らしいライブを本当にありがとうございました!

また次のライブ、次のアルバム、まだまだお3人でないとできない沢山のこと、これから楽しみにしています☆

あ!ここまれレポート読んで下さって奇特な方々は、必ずSugar & Spiceのアルバム買ってくださいね!!絶賛オススメです~♪ ほんま楽しいのです~♪

surecords.official.ec

そしてオリジナルグッズもめっちゃカワイイ! このパステルカラー感ええわぁ♪

スマホスタンドとステッカーとキーホルダーです。