ハミングバードの音楽とギター備忘録

ソロギター(Fingerstyle Guitar)の練習帳と音楽日記。

さえずりな夜~サウダーヂ編@CHOVE CHUVA(ライブレポート)

山村誠一さん(スティールパン、パーカッション)と、山田やーそ裕さん(ブラジリアン7弦ギター)のユニット「さえずりな夜」。誠一さんのライブは色んな人とのジョイントで何度か拝見しているけれど、デュオのさえずりは、今月初めに神戸で聴かせて頂いたのが初めてで、それもめっちゃ良かった。でも、元々、誠一さんの音楽に出会った始まりがサウダーヂの4人編成の方だったので、すごくすごく好きなグループです。特に、一聴き惚れ(一目惚れでもある)した黒田かなでさんのヴァイオリンがめちゃくちゃ気持ち良く、ずーーーっと聴いてたいなぁ…と思うほど心地のいい音楽。でも昨年10月、モエラドの誠一さん連続公演以来のご無沙汰でした。なので、先日デュオ見たばかりやけど、チョイスちゃん行ったばかりやけど、ど平日やけど、仕事帰りに大阪までサウダーヂサウンドを堪能しに行って来た! 行って良かった~!!

 

会場は前から気になっていた、靭公園近くのブラジリアン・カフェ「Chove Chuva」さん。想像していたより広い空間で、天井は低めだけど、音響もちゃんと入っていて、スティールパン、ナイロン弦ギター、ヴァイオリン、キーボード、と云うなかなか音量のバラバラな4人編成でも、もの凄くいい音で聴くことができた。終わってからオーナーさんと少しお喋りしたけど、ブラジル音楽のお話ししなど詳しく、色々と素敵なお店でした。

 

先日デュオの「さえずり」を聴かせて頂いたばかりで、被ってる曲も何曲かあったけど、サウダーヂになると全く雰囲気が変わるので、この聴き比べがすごく楽しい!と思った。でも、二人だからシンプル、四人だからゴージャス…とか、そんな単純な話しではなく、アレンジがとてつもなく上手いんやなぁ…と感じさせて貰いました。「Rising Spout」とか、別の曲に聴こえる。やーそさん、鶴来さんのオリジナル曲もそれぞれ良いんだな~。4人とも曲を作る方だから、バラエティーに富んでいて、しかもまとまっていて凄い!

 

そして、相変わらずすべるようになめらかな、かなでさんのヴァイオリンがやっぱり素敵☆ 他の3つの楽器が叩いたりはじいたりする短音の楽器なので、擦弦楽器が歌う歌う♪ キース・ジャレットの「Country」がとても素敵だけど、サウダーヂの時は、最後のサビがかなでさんのヴァイオリンで演奏されて、それがすごく沁みた。そして「葡萄の木」のかなでさんの歌も毎回泣かされる。もー、困るー。かなでさんの立ち姿や弾いている時の姿がすごく綺麗で、今回も会場に入って来た瞬間から超絶カッコ良かった!

6月11日に京都RAGで「コトヒメゴト」と云うトリオでライブをされるとのこと。ヨーロッパ系の音楽だそうで、もうそんなん、ヴァイオリンが最高に決まってるやん!めっちゃ聴きたい!!生で聴きたい!!! RAGの配信が凄く良いのは知ってるけど、できたら行きたいな~…。なんとかならんか、スケジュール調整中っす。

www.ragnet.co.jp

 

自分の勝手な感覚やけど、誠一さんの音楽って、良い意味で陰があるなぁと思う。なんと云うか…、トロピカルで陽気なスティールパンを演奏してはるのに、作り出される音楽は、気怠さや渋さみたいなのがあって、ある部分、すごく男っぽい音楽やなぁと、いつも思うのです。スティールパンに出会う前はずっとサックスを吹いてはったと云うお話しやし、好きなサックスプレーヤーさんのお名前忘れたけど、なんかもの凄い渋い人やったと記憶している。そう云う、誠一さんの音楽のルーツみたいなのが、曲やアレンジに現れてるのかなぁ?と、勝手に思ってる。今度お話しする機会があったら「曲、暗いですよね…」って言うてみよ(笑)

 

そして!今回嬉しいニュースを聴かせて頂いた!!

なんと、さえずりサウダーヂ、初・ホール公演が決定~!イェーイ!!ぱちぱちぱち~♪ 今からものすごく楽しみ! ソールドアウトするように、あちこちの人に声かけよう。そんなんせんでも大丈夫か。自分がチケット取られへんかったら大変~。

2022年9月9日(金) 19時開演、豊中市立文化芸術センター・小ホール