ハミングバードの音楽とギター備忘録

ソロギター(Fingerstyle Guitar)の練習帳と音楽日記。

おススメCD:『春秋の陽炎』/天満 俊秀

こんにちは、no.na.です。3月に入りました。

まだまだ寒い日も多く、早く本格的に春になって欲しい・・・

と毎日思いますが、外を歩くと、

水仙ユキヤナギ、ベニバスモモ・・・など、

あちこちで色んな花が咲き始めていて、

寒がりの人間よりもよほど草花の方が、春を感じているようです。

 

さて、今日は私のギターの先生の先生である、

天満俊秀先生のニューアルバムを紹介したいと思います。

なんと10年振りの新作とのこと!

春秋の陽炎

Syjl

 

私も天満先生のことを、そんなに詳しく存じ上げているワケではないのですが、

お若い頃は関西を中心にアコースティックギター・プレーヤーとして活躍され、

ブルースやアイリッシュと言ったジャンルに携わって来られたようです。

音楽活動をする中で、人間の生活に根差したルーツミュージックに惹かれ、

日本で民謡として伝わる音楽を、ご自分なりに表現したいと思わたようです。

そして、なぜその音楽が生まれたのか? を実感として理解するために、

大阪を離れ、所縁のある宮崎に移り住み、

片手間ではない、ガッツリ・しっかりした農業を営まれながら、

音楽活動を続けて、民謡の世界をご自身のものにされたようです。

その作業に、10年かかられたとのこと。

生半可ではない音楽への想いと、天満先生の生き方が伝わって来る、

お話しだな、と思います。すごい!

 

早速聴かせていたきましたが、今までの民謡のイメージが覆ります。

日本の音楽は、どこか薄暗く湿度の高いものだと思っていました。

でも、天満先生が演奏されると、アイリッシュのように、

時にブルースのようにも聴こえ、いい意味で日本っぽさがなく、

西洋の楽器であるギターの、インストゥルメンタル音楽として、

完全に昇華されているな、と感じます。

とても静かに響くギターの音ですが、

澄んでいるのに温かみがあり、美しいのに柔らかい、

“人間が奏でる音楽”であることを感じさせて貰えます。

 

また今回、ブックレットの写真が宮崎出身の写真家、

黒木一明さんによるもので、天満先生のギターと同じくらい

美しいので必見です!

英語の解説もあるので、外国の方にプレゼントしたくなりますね。

 

先日友人と話していると、たまたま宮崎に旅行に行くと言っていて、

面白いタイミングだと思ったのですが、野生の馬を見に行くとのこと。

そこで「あっ!」となりました。

このアルバムのジャケット、そうか、野生の馬なんだ・・・

と初めて知りました。都井岬と云う場所だそうです。

彼女も言っていましたが、私も日本に野生の馬がいるなんて、

全く知りませんでした。なんだか嬉しいです。

・・・って云うか、むちゃくちゃ宮崎に行きたくなります(笑)

野生の馬と岬からの夕陽も惹かれますが、

天満先生が奥様とカフェレストランをなさっているので、

自家製のお野菜と英国風のお料理&お菓子に、

めっちゃ惹かれる・・・。

ぜひウチのギター教室で合宿を企画して欲しい!

 

これはとにかく、聴いてみて頂かないと、想像できないと思います。

先生の販売サイトに視聴音源もありますが、

注文方法も書かれていますので、ぜひアルバム1枚通して、

聴いて頂きたいな、と思います!