ハミングバードの音楽とギター備忘録

ソロギター(Fingerstyle Guitar)の練習帳と音楽日記。

『押しても弾いても』2023/06/02放送回

今週はゲストさま登場回。フラメンコギターデュオの徳永兄弟。お名前は知っていたけれど、音楽を聴かせて頂いたり、どんな活動されてるのかは存知上げず、とっても興味深くトークに耳を傾けた。

お名前も、「健康の太郎・次郎」だそうで、健太郎さんと康次郎さん。覚えやすい。

お父様がフラメンコギタリスト、お母さまがフラメンコダンサーと云うサラブレッドながら、ギターを弾くことは強要されなかったとのことで、素敵なご両親やな…と思った。お父様はとても優しく、お母様が怖かったって(笑)。

お二人ともそれぞれのタイミングで、中学卒業後スペインに渡られて、本格的に勉強された時の大変さなども色々。孤独さをギターにぶつけることで上手くなっていったとのこと、どんな環境が良い方に働くか分からないものですね。

兄弟で性格が違うと云うお話しもあったけど、トークの中でもそれは伝わって来た感じ。お兄ちゃん(健太郎さん)のテクニックはとにかく凄いそう。二人の使っているギターも音が全然違う。

セッションは「GOLD RUSH」。敢えてラテンテイストの曲で来ないとこが面白い!でもイントロの兄弟の演奏は、もうめっちゃラテンでした。そこからいつものイントロに繋がるのでこれまた面白い!! そして押尾さんのいつもの演奏の後ろで、常に鳴っているお二人のフラメンコギターの音数が更に面白い!!! 重厚なだけでなくて、スピードも益して聴こえるみたい。すげー。

 

押尾さんの感想含め、お二人の意図することはそのタイトルの通り、古典的なフラメンコの曲やスタイルを大切にしつつ、フラメンコギターでポピュラー曲や他ジャンルの曲も演奏して行きたいと。ラジオで流れた「リベルタンゴ」も、同じラテンと言ってもタンゴとフラメンコで全く違うし、その違いが化学反応でめっちゃ面白かった!

レコーディングではダンスステップも、音の一部としてパーカッションのように録音しているようで、その発想がいいな~と思った。

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そして流れで聴いてみた「コーヒールンバ」もリズムがむっちゃおもろい!すごーい。プログレやんね…これ。必聴です。

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フラメンコだからこそ、ダンスあってだけれど、敢えてお二人はギターを前面に出してやって行きたいと云う心意気。素晴らしいです。 スペインでのフラメンコには、きっと日本の伝統音楽みたいな「型」や「こうあるべき」スピリットが沢山あるのだと思う。でも、全部守らなくても音楽としてはとても面白いものが成立するはず。徳永兄弟ならではの“フラメンコギター”が今後どうなって行くのか、また聴かせていただきたいな~と思った。

大阪のフェニックスホールでも、ライブがあるそうです♪

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そうそう、冒頭のお便りも素敵でした。男女それぞれ、年齢的に音楽から離れてしまう時期ってあると思うけど、好きだと絶対戻って来てしまうよね~。そして、後から振り返るとそれがちゃんと道になって繋がってるから面白い。お便りの方もおかえり~やった。そしてリクエスト曲の「ただいま」。アルバムの最後の曲でめっちゃ好き。これだけ聴くこともあるくらい。

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