ハミングバードの音楽とギター備忘録

ソロギター(Fingerstyle Guitar)の練習帳と音楽日記。

ギターを買う

約5年前に購入してずっと愛用しているアコースティックギターは、

ヤフオク!で競らずに即決3千円で手に入れた中古品。

原価でも1万円ちょっとくらいみたいだけど、

新しくて状態が良かったので、それをポイントに迷わず買った。

とにかくその時、何でもいいからアコギをすぐに弾きたかったので。

で、家でポロポロ自分で楽しんだ後、4年前からギター教室に通い出しても、

2年前からソロギターに転向しても、ずっとそのギターを大事に弾いていた。

パーツを変えたり、弦高を下げたり、メンテも色々してるので、

正味3千円以上の価値があると思っている。

 

今でもそのギターに全く不服はなく、むしろ良いギターを買うことに、

ほとんど興味がなかった。

色んな考え方があると思うど、自分は、ちゃんと弾ける人じゃないと、

良いギターが可哀そうだと感じている。

なので、私は、この中古ギターを大事に弾いて行こうと思ってた…

そう、思ってたのです。彼女に出会うまでは。

 

ただ、「ラブストーリーは突然に」なワケでありまして、

ある日ギター教室のレッスンに行くと、もの凄い美人が

ちょこんと鎮座していた。

ちょうど、友人から借りたギターをメンテナンスに出そうと、

持って行った日だったので、先生に「代わりに今日はこのギターで

レッスンしてみますか?」と試奏をおすすめされた。

なんでも、他の生徒さんが使ってらしたギターだけれども、

その方が手持ちのギターをグレードアップさせるために、

手放された物らしく、教室の生徒さんで欲しい人がいれば…

と云うことで、貸出用に置いていたそう。

 

あまりギター本体に興味がないので、メーカーとか詳しくないけど、

ソロギターを始めてから、方々で名前を耳にしていたフォルヒ。

今回改めて先生に話しを聞いて、チェコのメーカーで、

ソロギター(フィンガーピック)用のギターに定評があるとのこと。

G23と云う型は、日本でも人気があるそうで、グランド・オーディトリアム

と云う、ドレッドノートより一回り小さいサイズだとか。


まだその時点で、買うことなんて微塵も考えていなかったけど、

いざ弾いてみると、あまりの音の良さにビックリ!

スケール練習の時点から1つ1つの音が温かく美しく響いて、

練習曲を弾いてみると、音の豊かさが全然違う。

良いギターって、こんなに気持ちのいいものなんだな~…と、

実感してしまいました。

改めてまじまじと彼女を見つめると、装飾やパーツの色もとても綺麗で、

とても女性らしくたおやかな印象。

抱えてみた時のしっくり感もあって、レッスンが終わる頃には、

すっかり欲しくなってしまった。

しかも、元の持ち主さんから直接売って頂けるとのことで、

先生はマージンも取らず、原価の1/3ほどの価格でいいと…。

自分としては高い買い物だけど、でも多分、すごくお買い得なのは分かる。

 

家に帰ってからも、あの音の良さを何度も思い出してしまうし、

つい彼女のことばかり考えてしまう。恋ですね…。

そして、以前からメイプル材のギターが欲しいな…と思っていたのだけど、

彼女はサイドもバックもメイプルで、もう、私のためにあるようなギターだと

思ってしまうじゃぁないですか。

3日考えて、先生に「買います」のメールを送りました。

 

そして昨日のレッスンで頂いて帰ってきました。

なんか…、美しい女性を妻に迎えた旦那の気持ちが分かります。

「ずっと大事にするからね!一緒に幸せになろうね!」と思う。

 

そして昨日になって分かったのだけど、2nd Factor製の貼り付けタイプの

マイクまで内蔵工事済みで、超即戦力のギターやった。

このマイクと取り付け工事だけでも2万円はするよね~…と、先生と話した。

嗚呼、なんて至れり尽くせりなんでしょう。しあわせ♪